多文化共生ワークショップ事業
2024年度東急子ども応援プログラムの助成により、多文化・多様性理解を深める「ダイバーシティ・トーク」カードを制作しました。外国出身者や外国にルーツを持つ若者と地元の中高生が協力し、在住外国人の声を27枚のカードにまとめました。このカードを用いた対話型ワークショップをプログラム化し、昨秋から主に横浜市内の私立中高で探究学習として実施しています。具体的な事例に基づく対話を通じて、生徒たちは課題を自分ごととして捉え、多様な意見を共有できることが分かりました。今後は人権教育に資するプログラムとして展開し、子どもたちが安心して学べるインクルーシブな学校環境の構築を目指します。
・生徒への効果:多文化・多様性を尊重する意識が高まり、すべての子どもが安心して学べる共生社会の基盤が強化されます。また、ワークショップを通じて、生徒は具体的な事例から学び、「自分ごと」として課題を捉え、多様な意見を共有する力が向上します。
・教職員への効果:多文化・多様性についての理解が深まり、外国にルーツを持つ生徒との間に確かな信頼関係を築く手助けとなります。
[内容]本ワークショップは、以下の内容で構成されます。
・多文化共生に関する講話:当団体の代表理事による多文化共生をテーマとした講話を実施します(学校の希望に応じて内容・時間調整可能)
・「ダイバーシティ・トークカード」を用いたグループトーク(対話):
在日外国人の思いや困りごとの体験事例をカード化した「ダイバーシティ・トーク」カードを使用。ワークショップの実施時間は、学校の希望に応じて60分、90分、120分で調整可能。
・ワークショップの進行方法(安心・安全な対話の場づくり):
– 活動開始時に、参加者全員で「グラウンドルール」を確認することを重視します。
– グループトークは、正しさや正解を求める場ではなく、お互いの意見を聞き合う場であることを明確に伝えます。
-「全員が話すこと」「他の人の意見を批判・否定しないこと」「結論を出すのではなく、お互いの考えを聴き合うこと」を徹底し、安心・安全な場を確保することで、参加者が気持ちよく相互に意見を聞き合えるよう促します。
○2024年度東急子ども応援プログラム活動報告書 *ダイバーシティ・トークカード制作の過程を記録しました
活動報告書2024