ダイバーシティトークカードにかける想い

 NPO法人Sharing Caring Culture代表理事の三坂慶子です。

クラウドファンディングも残り13日となりました。目標に対して75%まで到達し、

全国からたくさんのご支援をいただいております。心より感謝申し上げます。

 昨年の夏、東急子ども応援プログラムの助成金を受けてカード開発に取り組み始めた当初は、まさかクラウドファンディングに挑戦するとは思ってもいませんでした。その後、横浜市内の私立中学校や高校から、多文化共生をテーマにした探究学習の依頼が相次ぎました。

 試作段階の「ダイバーシティ・トークカード」を使ってグループ対話の授業を担当したところ、生徒たちが想像以上に前のめりで意見を交わす姿に驚きました。「多文化共生って知っていますか?」という問いには「知らない」と答える生徒も多くいましたが、それでも自分の意見を付箋に書き、仲間と一緒に「どう対応したらよいか」を真剣に考える姿がありました。その様子を見て、私は強い希望を感じました。

 このわずか一年の間にも、世界の状況は大きく変化し、日本でも移民や外国人に対する批判的な言葉を耳にする機会が増えています。だからこそ、次世代を担う子どもたちには、SNSの情報に流されず、「人と違っても大丈夫」と感じながら、自分の考えを根拠をもって語れる力―論理的思考力やクリティカルシンキング力を身につけてほしいと願っています。一方で、対話力は「話す力」だけでなく、相手の言葉に耳を傾ける「聴く力」があってこそ育まれるものです。これは、私自身が小学校教員として子どもたちと接する中で強く感じてきたことでもあります。

 「ダイバーシティ・トークカード」は、外国にルーツをもつ子どもたちの想いを知ることができるツールであり、同時に、国籍を問わず子どもたちが相手の言葉に耳を傾け、「自分の当たり前がそうではない」と気づき、質問を交わしながら安全に対話する文化を育む教材でもあります。社会が分断されやすい今こそ、教育現場や地域で“安心して対話できる場”をつくることが必要だと感じています。

 本プロジェクトはAll-or-Nothing方式のため、目標金額の100万円に到達しない場合は不成立となってしまいます。残り12日、最後まで挑戦を続けます。どうか引き続き、温かい応援とご支援をよろしくお願いいたします!

👇クラウドファンディング挑戦中!

https://readyfor.jp/projects/162753